2019年6月8日土曜日

誤解だらけのGoogleSTADIAステイディアを読み解く


先日Googleの新しいゲームプラットフォームGoogleSTADIA(ステイディア)の具体的な料金や提供時期が発表された。

簡単に説明するとクラウドゲーミングだ。
既にクラウドに写真や電話帳を保存してる人も多いよね。

イメージとしてはネットの向こうにGoogleのゲーム用のコンピューターが有る。
そこにアクセスしてゲームを遊ぶから、利用者の部屋にはゲーム機もゲーミングPCも要らない。

難しい調整や設定も不要だ。
メンテナンスもアップデートも当然Google側で行う。

操作も自前のコントローラーが使えるしマウスやキーボードも使える。
良くわからないならGoogleの専用コントローラーを買えば良い。

もうゲーム機やゲーミングPCを買い換える必要もない。
今使ってるパソコンやスマホのGoogleChromeからアクセスする。
Chromeでユーチューブが1080Pで普通に見れてる程度の性能があれば、ほとんどのケースで大丈夫だ。

回線はできるだけ速くて可能なら有線のほうが良い。

最初は機種が限られるけどスマホでもOK
PCや大画面テレビで遊んで、外出先でスマホで続きを遊ぶなんてことも出来る。

そんな感じのサービスだ。

夢のような新しいサービスだが、期待していた人達は勝手に勘違いしてたみたいで「思ってたのと違う」「こりゃ駄目だ」と、まるでお通夜ムードだ

それだけ期待が大きかった裏返しなのだろうが、僕からすれば割と現実的で違和感のないソリューションに見える。

それで、よくある誤解に対して僕の見解を書き記してみる。

まず
「月額数千円でゲームあそび放題かと思ってた」
これが結構多い。

ステイディアはゲーム遊び放題じゃない。
ゲームソフトを個別に買わなくてはいけない。※但し月額料金を払う人には一部、基本無料のゲームも有るが、それは他のプラットフォーム(ゲーム機やゲームストア)でも遊べるタイトルだ

みんなが期待してたのは「月額2,000円位で色んなゲームが遊び放題になるから、もうゲーム買わなくていい!さすがGoogleだぜ!」ってサービスだったようだ。

しかし実際は月額1000円+個別にゲームソフトの購入(未定だけど例えば6000円とか)
4Kとサラウンド非対応の基本無料プランは来年以降と言うもの

月額数千円で遊び放題は将来ありうるかもしれないが、まずGoogleはゲームを提供するパブリッシャーの協力を得なければいけない。
「お前の会社のゲームソフトを遊び放題にして売上を下げてやるから提供しろ」じゃあ誰も協力しない。

「でもプレイステーションNOWは数百タイトル遊び放題じゃないか」と言う反論も有るだろうが、あれは何年も前に発売されて中古屋に溢れてるPS3のタイトルだらけだ。

ソフトメーカーからすれば廃盤扱いの古いソフトをソニーが収益化してくれてるのだから、喜んで承諾する。
中古なんていくら売れてもソフトメーカーに利益はない。
現行機にリマスターするのだって金がかかる。

ソニーがソニーの金と労力でクラウドゲーミングに提供して権利者にロイヤリティを払ってくれるのなら断る理由はないのだ。

やっと最近PS4のバットマンアーカムナイトが追加されたくらいで、これだって4年近く前に出たタイトルで今は中古で1,000円くらいで売ってる。

今はサービスインするに当たり「御社のゲームをステイディアでも出して販路を広げて売上を伸ばしましょう。Googleのサーバーで動かすから海賊版(違法コピー)対策もチート対策も要らないですよ」って感じで「じゃあ、せっかくだから出そうかな」って話を持ちかける時期だ。
ゲームメーカーも「ゲームがもっと売れて儲かりますよ」って話なら協力もする。

だから大盤振る舞いで爆発的に普及させるより、まずはゲームソフト会社と友好関係を築いてタイトルラインナップを揃えることが重要だ。

しかもクラウドゲーミングはかなりのコストがかかる。

みんなもクラウドゲーミングを始めるのに必要な建物を世界中に借りて、高性能なクラウドゲーミングサーバーを置いて、法人向けの専用回線をひいて、莫大な電気代を払って客に貸し出すサービスを想像してみれば良い。
それかホスティングサービスとかデーターセンターを借りる費用を調べてみよう。
保守やメンテナンス空調管理、ゲームのアップデートもセキュリティ対策も全部自前だ。人を雇うなら人件費もかかる。外注するなら費用が発生する。
みんななら料金はいくらにする?Googleみたいに月額千円で出来る?僕には無理だ。

ではなんでGoogleはそんなお金がかかることを始めるんだろう?
なぜならGoogleはクラウドゲーミングに必要な施設や装置や技術や特許や優秀な人材等の資産を既に持っていて、それは既に活用されていて検索サービスやYouTubeなど別のサービスで莫大な利益を上げている。
それを活用して新たにクラウドゲーミングサービス”も”始めるわけだ。

庶民的に例えると「庭の何も使ってないスペースで今度スイカでも育てるか」とか「余ってる土地の周りで人が増えそうだから今のうちに駐車場でも始めるか」そんな感覚に近いはずだ。

だからといって莫大な赤字を垂れ流して良いわけじゃない。
その資産を活用して数年程度で軌道に乗せる勝算があるから始めるんだろう。

だから「お得なサービス」は、もうちょっと待ったほうが良い。

次に
「初期費用としてクロームキャストと専用コントローラーのセットを15,000円くらい出して買わなきゃいけない」「パッドで遊ばなきゃいけない」というもの

これは間違いだ。
クロームにアクセスできるPCと既に持ってるコントローラーやキーボード・マウスで遊べるとGoogleは説明している。
※スマホも対応だが最初はPixel3に限られる

クロームキャストと専用コントローラーは自宅のテレビで遊ぶ人向けのお得なセットだ。

おそらくGoogleの狙いは
「PS4やNintendoは300ドルもする。ゲーミングPCは1500ドルだ。でもステイディアなら130ドルで始められる」と言うことだろう。

それに「難しいPCの何か」という印象も与えたくないのだろう。

世の中には「Steam!?エピックストア?なにそれパソコン!?中国のやつ?違法じゃないの?わかんない!マックでも良いの?え?駄目なの?外国のやつ?要らない!なんか怖い!難しそう」って人も大勢居るのだ。

そもそも10年前からSteamでPCゲームやってる人やプレイステーションストアをよく利用する人からすれば、休日や仕事帰りに、わざわざ電車や車で家電量販店に行って任天堂のゲーム機とマリオを買ってきて遊ぶ人たちの気持ちは良くわからないのだろう。
彼らにとってゲームを買うっていうのは、未だにそういうことなのだ。

Googleのクロームキャストと専用コントローラーのセットなら「うちの部屋にあるテレビとWi-Fiで色んなゲームが遊べるのに130ドルか、さすがGoogleは安いなあ」って、とらえる人をターゲットにした製品だろう。

要はGoogleのゲーム機と認識させたいわけだね。

以前スイッチの発売前に「ニンテンドースイッチのスプラ2楽しみ」って話をしたら「え?あんな小さい画面でスプラやるんですか?」って聞いてきたゲーム配信者が居るんだよね。

世の中には「大きなテレビでも小さな本体だけでも遊べる」ってコンセプトのニンテンドースイッチの発表を見て「小さい画面で遊ばなきゃいけないゲーム機」って認識する人も居るんだ。しかも日頃からゲーム配信してる人なのに。

だから専用コントローラーは良いアイディアだと思う。

ステイディアはGoogle製のステイディアコントローラーでも遊べるが、それで遊ばなきゃいけないと言うわけじゃない。

言うなればXboxのコントローラーやゲーミングマウスに馴染みがなくて良くわからない人が選びやすい選択肢だ。
「今お使いのゲーミングキーボードで遊べますよ」って説明をしたら「え?ゲーミングキーボードって奴が必要なの?(検索)なにこれ!二万円もするじゃん!高い!普通のじゃ駄目なの?え?良いの?よくわかんない!なんか怖い!要らない!」って思考の人も居るわけよ 

そういう人も「このセットを買えば遊べます」だったら抵抗感が大幅に減るわけ。


次の誤解は「通勤の時が楽しみ」と言う人が居た。

これも勘違いしていて、Wi-Fiでもステイディアは利用できるが、それはバックボーンとして高速な光回線に接続した高速で安定したWi-Fi。出来れば有線接続が望ましい。
実行帯域も10Mbps以上必要だし出来れば35Mbps
そして何より低遅延(短いラグ)が求められる。

Pocket WiFiとかスマホのモバイルネットワーク向けじゃない。
「5Gになれば大丈夫」と言う意見も聞くが5Gが光回線並みの低遅延になるのは2022年のフェーズ2以降だし、5Gは通信可能距離が短くて4Gと共存していくのが前提だ。そしてレスポンスの悪い4Gじゃステイディアは話にならない。

だからステイディアのサービスイン当初から「電車通勤中にステイディアで最新ゲームを」って言うのは無理だ。
主要な沿線の全ての車両で5Gの電波が途切れなくなるのは5年後でも難しいだろう。

ステイディアが、ささるターゲットは「家に光回線をひいていて有線もしくは最近のWi-FiでPCを使ってるけど、私のPCは4年前に買った事務用のノートパソコンだからPUBGとか重たいゲームは出来ない。NetflixやYouTubeの動画は快適に見れてる。最新のゲームも遊んでみたいけど20万円のゲーミングPCは買えないし、置く場所もないよ」と言う人達だ。

でも結構居るでしょ?こういう人。

別に今は光回線がなくても別にひけばいいし、5Gが普及すれば電車通勤中は無理でもホームルーターは格段に良くなる。普段家に置きっぱなしで動かさないホームルーターに5Gは凄く向いてる。

だから何年か前にゲーミングPCを買った人にもささる。
例えば『グラボはGTX960で第四世代のcorei5でメモリ8GBでSSD無し』みたいな。

「当時は普通に遊べたけど、今どきのゲームは厳しい。グラフィック設定を下げれば動くは動くけど快適とは言い難いし、これで将来のハイクオリティなゲームを遊ぶ気にはなれない。そもそも動くかわからない。面白そうなゲームは遊びたいけど最新のゲーミングPCに買い換えるほどではない。自分で部品の交換や増設はやったことないし、興味もない。」

そんな人にとって「今使ってるPCでも最新の大作ゲームが快適に遊べるよ、ゲームだけ買えば良いのさ」って言うステイディアは魅力的だ。

既に重量級のゴーストリコンの最新作がラインナップに記されてる。

自分で最新パーツを買ってきてパソコンをカスタマイズしたり数年ごとに20万円のPCを買い換えられる人ばかりじゃない。
「良くわからないし、お金ないし、今のが使えてるから今のままでいい」って人は多い。

クロームでユーチューブが見れるPCなら最新ゲームが出来るステイディアは、かなりの人が最新ゲームを買う裾野を広げるのだ。

だってステイディアはユーチューブから飛べるようにするらしい。
みんながPCやスマホでユーチューブを見てたら広告が流れるよね?
最新の面白そうなゲームのCMが流れたとしよう。
そしたらPLAY NOW(今すぐ遊ぶ)ってボタンが表示される。
それを押したら5秒でゲームが始まる。ダウンロードは要らない。
これがステイディアだ。凄いだろ?

しかもGoogleは翻訳通訳技術も凄い。それがステイディアに適用されれば、ボイスチャットも利用者の声質のまま翻訳だ。
英語はもちろんスペイン語や中国語に通訳してボイスチャットもゲーム内表記も言語の壁を越える。そうなればオンラインゲームの常識も変わる。

ただ、ここでちょっと懸念点と言うか弱点を言うと。
画質が下がることとレスポンスの問題だ。

要はユーチューブと同じで圧縮された映像なので、部屋の中のコンピューターで計算してHDMIケーブルとかで生のデータをモニターに表示してるわけじゃない。そのデータの量の差は200倍くらい違う。
みんなも普段遊んでるゲームの映像をYouTubeの動画で見たら、色とか輪郭とかノイズとか違いを感じるだろう。あれは200倍圧縮した結果だ。

次にクラウドゲーミングってのは操作をインターネットでGoogleに送って、Googleが計算した結果の映像をネットでみんなのPCに返すわけだ、ラグ(遅延)は避けられない。
Googleは世界各地の専用サーバーと最新技術を使って徹底的に軽減に務めるが、せいぜい数メートルの長さのUSBやHDMIで繋がっていて部屋の中で完結してるPCやゲーム機よりは原理的に不利だ。

だから今現在自分の使ってるゲーミングPCに不満のない人やPS5の発売を楽しみにしてるゲーム愛好家は最初はメインターゲットじゃない。

「俺は240Hzのゲーミングモニターと、そのフレームレートが出せる自慢のハイスペックPCじゃないと、もうゲームなんか出来ない」って人はステイディアは眼中に無いだろう。

だから次の誤解は「クラウドゲーミングじゃラグが酷くって撃ち合いとか話にならないぞ」だ
本当にラグが酷いのかって言うと、サービスイン当初は、きっとトラブルも有るだろう。
しかし実際はあまり問題にならない。「ラグは思ったよりマシ」と言った結果になるはずだ。

そもそも今のコンピューターやゲーム機はマウスやコントローラーにもラグが有る。液晶モニターもね。
シリアル通信って言うんだけどコントローラーチップで通信パケットに変換して送受信している。大雑把に言うとLTEとかインターネットと同じようなものだ。有線接続でもね。

結果、操作と画面表示が数フレームずれるのは当たり前だから、ゲームソフト自体がそれを前提に作ってあったりする。※アナログブラウン管テレビとファミコンの時代ほどシビアなタイミングは求められない。

なんならスマホのタッチパネルだって遅延がある。押したと同時に反応してるわけじゃないんだ。
数十分の1秒で反応してるから、通常の利用では問題にならない。みたいな考え方で設計されてる。

更にオンラインゲームはサーバーの処理や他のプレイヤーとのラグもあるから更に遅延を織り込み済みだ。
可能な限り理不尽さのない表示と判定に努めるけど”ラグは常にある”と言う前提でオンラインゲームはデザインされ調整、修正され続けている。
ping 100msecとか見たことないかな?
あれは通信が行って返ってくるまで0.1秒って意味だ

さっき240Hzのゲーミングモニターなんて例えを出したけど実はオンラインゲームのサーバー自体にも更新レートがあって、チックレートって言うんだけど、それも秒間60回程度だったりする※殆どのモニターは秒間60回だし更新回数を増やせばコストが増える

最近だとCOD:BO4のサーバーが秒間たった20回の更新レートだったとかで、表示と当たり判定がズレ過ぎてて弾が当たらないと海外で炎上してたのが記憶に新しい。

聞いた話によるとオンラインからスナイパーが消えて、連射の早いサブマシンガンばっかりになったとか。※外れるのを前提に撃ちまくる戦法を選ぶ人が増えたということだ

だからハイスペックPCで毎秒150フレームとか出て滑らかに動いていても、それはその人のパソコンの中だけの話でオンライン対戦の通信を介しては直接的な関係はなかったりするんだ。

画面表示の滑らかさが秒間100回以上ってことは言い換えると100分の1秒以上の早さで滑らかに、きめ細やかに画面が変化してるからスムーズ気持ち良く操作できるんだけど、実はオンライン対戦のラグには様々な要因が関わるから、所有者やモニターメーカーが言うほど厳密な影響はなかったりする。

もちろんメーカーは商品を売りたいからニュースサイトにお金を払って「高性能ゲーミングモニターと最新グラボでキルレがアップ!?」なんて宣伝記事を書かせるけどね。

もちろん早いに越したことはないんだけどね。

ただ「最高のGeForceとcorei9と240Hzのゲーミングモニターなら大丈夫だよ」って言ってる人は、そんな実情を知らなかったりする。

例え最新のハイスペックPCと高性能ゲーミングモニターで、ゲームが滑らかに240フレームで表示出来ていても、それは自分の画面上だけの話で、さっきのCODのオンラインサーバーの更新レートの件は解決できない。

それに今の家庭用ゲーム機は一般的に30フレームで表示されている物が多い。
30フレームは言い換えると33.33msec 1000分の33秒だ
無線コントローラーもマウスも33msecくらい遅延してたりするし液晶モニターも映像を表示するまで、それくらいかかったりする。
ゲームは、そもそも多少の遅延が有るくらいのほうが当たり前なんだ。

そしてGoogleは元々データセンターを世界に5000箇所くらい持ってて自社がクラウドゲーミングに最適だってことをわかってる。

クラウドゲーミングのサーバーがアジアとか北米みたいな単位ならラグは酷いだろう、でもそれがアメリカとか日本とか国単位ですらなくて、東京、名古屋、大阪、仙台、福岡みたいに人口密集地に細かく分けられるなら?

他の会社なら無理だけどGoogleなら元々色んな場所にデーターセンターを持ってるんだ。

家から近所のGoogleデータセンターまで通信が飛んで返ってくるまでに20msecだったら?それは、ほとんど問題にならない。
むしろ家の古いパソコンで15フレームでカクカクしてたら画面切り替え時間は66msecだ。
Googleが専用の最新サーバーで60フレーム(16msec)の滑らかなゲーム画面を50分の1秒で送ってきてくれたら、そっちの方が快適だ。

それにGoogleのデーターセンター同士は外界のインターネットとは違うGoogle専用の強力な回線で結ばれているから更に早い。
一般的なレンタルサーバーやプロバイダの回線を借りてる他社のオンラインゲームより有利な点だ。

ゲームの実行環境もゲームのバージョンもOSもGoogleで専門家が管理するから、一般家庭の性能もドライバーもWindowsのバージョンもバラバラの個々のPCとは全然条件が違う。

だから実はオンラインゲームも、かなり快適に遊べるかもしれない。

ラグの事を多少知っていて、それなりにこだわってるゲーマーほど実際に体験したら「思ってたよりマシだ。普通に遊べる。むしろ快適かも」って驚くかもしれない。

もちろん最初はトラブルも有るだろう。ラグも最初は酷いかもしれない。
でも潜在的にGoogleが諦めないで改善し続けてくれたら、素晴らしいゲーミング体験が提供できるポテンシャルがあるサービスだってことだ。

そしてGoogleは数年掛けて利用者を増やしコンテンツを充実させながら改善する体力も技術も実績もある会社だ。
YouTubeも最初は汚ない映像で大赤字だったが、今では4Kとか60フレームが当たり前でブルーレイ以上に高画質な動画サイトになって莫大な利益を出しているように。

次にビジネスモデルの変化だ。
あんまり、みんなが触れて無くて意外なんだけど、これは僕の予想と展望だ。
みんなは僕と違って時代と共に他のことと影響しあって相互変化して行く思考がないから今の自分の常識だけで考えて的外れでトンチンカンな事を言ってるのかもしれない。

5年後、10年後って時間が変化するイメージで読んで欲しい

まず、ステイディアは海賊版違法コピーがない。
ゲームのデータやプログラムはGoogleに納品してGoogleのサーバー上で実行する。
ユーザーはゲームのデータをダウンロードできない。※セーブデータは出来るらしい

だから外からデータ解析できないし、メモリ上でどの様に展開されているかも確認できない。
今ゲームメーカーは海賊版で大きな損失を出しているし、海賊版の対策に時間も金もかかるが完璧には行かない。
しかも複雑で高度な海賊版対策をすると処理が重くなってフレームレートが落ちたりする。
だから正規品を買った人が重たいゲームで遊んで、海賊版ユーザーは無料で快適に遊んでたりする。不公平だ。

そしてチートも出来ない。チーターがいないオンラインゲームサービスがステイディアなら出来る。
不正行為が出来るとしたら、せいぜいキーボードやマウスのマクロ程度だけど、それだけなら検知して弾くのは、そんなに難しくない。

みんなもレインボーシックスシージとかPUBGからチーターが居なくなる世界を想像してみよう。最高だよね。
チーターに辟易して、せっかくハイスペックPCを持ってるのにPS4版で遊んでた人も居るだろう。
そしてソフトメーカーもチーター対策に莫大な手間とコストを割いてきた。

ということは、ユーザーもソフトメーカーも普通に快適に遊べるなら積極的にステイディアを選ぶだろう。

公平性が求められるゲームの大会もステイディア上で開催するようになるかもしれない。

それでステイディアの売上が伸びたら?利用者が増えたら?
5Gや10Gbpsの光回線サービスが普及したら?

更にGoogleはステイディア専用のオリジナルタイトルも開発してる。
ソフトメーカーの中にはSteamやPSには新作は出さない。これからはステイディアのみにする。って選択をする所も出てくる。
そしてそのソフトが大ヒットしたら?ステイディア専用タイトルはGoogleが積極的に支援したら?他のメーカーもドンドン続く。

それにステイディアにはUbisoftが密接に協力している。
なら「UPLAY所有タイトルを、これからはステイディアでも遊べます」みたいな移行キャンペーンをやれば利用者を大きく増やせるだろう。
GoogleはUbisoftの売上が伸び悩んでる時期に優遇するか大金を出してやれば良い。

更にPS4だのPS5だの、GTX1060だのRTX2070だのゲーム機やグラボやパソコンを買い替える手間も金も要らない。
ソフトメーカーも同じゲームを作り直さなくて良い。リマスター商法も無くなる。

更にPS4はメモリ8GBで設計されてる。2013年当時としては大容量だ。
でも今では8GBの中に詰め込むようにゲームを設計している。実際に使える容量は5GBくらいだしグラボで言うところのVRAMも兼ねてるから5GBは今や小さい。

でもステイディアはクラウドゲーミングだ。
当初は16GBのメモリを割り当てるそうだが大作ソフトが64GB使いたいと言ったら使わせることが出来る。PS4は後からメモリを増やせないが、ステイディアにとっては単なるコストの問題に過ぎない。

ゲーム容量も50GBのブルーレイディスクに収めなくていい。アップデートパッチ後の容量も計算しなくていい。ゲーム一本のサイズが500GBでも500TBでも良いはずだ。

なんならCPUも必要なら16コアでも32コアでも割り当ててしまえば良い。
それで採算が取れるかどうかは知らないが、家庭用ゲーム機はもちろん現行のゲーミングPCにだって出来ないことだ。

PS5がどんなに高性能でもPS5を潰す気ならステイディア版は2倍でも5倍でもハイクオリティで提供してしまえばいい。そしたらPS5が発売日から劣化版扱いになる。

補足だけど大事なのは「何GBだから凄い」ってことじゃない。スペックは最優先じゃない。スペックはクリエイティブを実現するためのものだ。
昔のゲームはカセットの容量でセリフやキャラを削ったりしたものだ。
ステイディアなら何GBでも構わないからクリエイティブを最優先にできる。
クリエイターもプレイヤーも嬉しい。

時間と金をかけて、わざわざゲームの内容を削って欲しい人が居るだろうか?

それが4年前に買った6万円のPCでも遊べる。
そのPCが壊れたら中古で3万円のPCでも新品で5万円のPCでも買ってきてグーグルアカウントにログインすれば、すぐにまた続きが遊べる。

セーブデータのバックアップも不要だ。全部Googleに保存してあるし、SteamやOriginみたいにゲームもダウンロードし直さなくていい。

そもそもパソコンだって必要不可欠と言うわけではない。

そもそも最近のテレビとかルーターにはARMとかMIPSアーキテクチャのSOCが入ってる。
簡単に言うとスマホみたいなコンピューターが中に入ってる。

だからルーターにも管理画面が有るし最近のテレビはWi-Fiが付いててインターネットが出来たりYouTubeやNetflixが見られる。
スマートフォンならぬスマートテレビなんて言ったりするよね。
あれは放送じゃなくてコンピューターの処理で実現している。

Wi-Fiや有線LANやUSB端子やBluetoothがついていて、録画ができたりマウスやキーボード操作が出来たりする。

性能も結構良くてクアッドコアだったり、GPUって言うゲーミングPCで言うところのグラボみたいな機能も搭載してる。

もちろん最新のゲーミングPCには及ばないが、移植してしまえば荒野行動やPUBGmobileくらい動かせてしまえる程度の性能は有るだろう。

そしてステイディアはスマートTVへの対応も謳っている。

グーグルは積極的にスマートTV向けのステイディアサービスを提供するだろうし、テレビメーカーも「当社のテレビは全てのラインナップがGoogleステイディア対応!ゲーム機不要で最新ゲームが遊べます!」と宣伝するだろう。

こういうのって「別にわざわざステイディア目当てに買わないよwそんな人は少ない」って思ったりする人が多いんだけど違うんだよ。
実態は何年後かにテレビを買い替えて、ある時気がついたら、既に自分の家のテレビがステイディア対応だったりするんだ。

数年後にゲームやらない50代のオバちゃんがヤマダ電機で安くてちょうど良い大きさのテレビ買ったら最新のWi-FiとステイディアとNetflixに対応した4KスマートTVだったりするわけだ。

気がついたらみんなの家にエアコンやハイビジョンテレビがあったりスマホにカメラが付いてたりゲームや動画や音楽再生に対応してて当たり前とか普通になってるんだ。

ここまでが5年後、ここからが10年後の話だ

更に現在PlayStationやNintendo Switchは国によって販売していない。
海賊版とかローカライズや関税の問題が有るから、最初から利益が見込める国でしか売ってない。
以前、ブラジルでゲーム機を売ると関税で18万円くらいになってしまうと言う話を聞いたことが有る。
だからブラジルでは未だに(話を聞いた当時)現地で製造販売しているメガドライブが主流だと。

Googleステイディアもサービスをする国は選ぶが(そもそもリリース当初は日本が外されてるが)アフリカとか東南アジアとか南米でもサービスしようと思えば出来る。

インターネットに接続できてGoogleのサービス。YouTubeが見れる人ならステイディアで遊べる。
そうなったら顧客が爆発的に増える10億人くらい増えるだろう。

そしたら大作ゲームも千円や2千円で売っても良いだろうし、いずれはゲームソフトを売らなくても良くなるかもしれない。

ゲームはどれも無料で遊べて、ウェブサイトとかYouTubeみたいに広告がバンバン表示される。その広告収入がソフトメーカーに入る。もちろん月額有料のプライム会員は広告無しだ。

だからゲームメーカーは基本無料でゲームを提供して広告収入とルートボックス(スキンのガチャなど)で稼ぐ。

かと言って別に全部がフォートナイトみたいになるわけじゃない。

アサシンクリードみたいなストーリー体験型のゲームだって、それが出来るはずだし追加ストーリーも無料で良いはずだ。壮大な物語を何十時間も体験してる間に膨大な量の広告を見せることが出来る。

有料DLCにして売れる自信があるなら売れば良い話だしね。

むしろ仮にフォートナイトみたいなゲームだらけになって食傷気味の時に重厚なストーリー物のアサシンクリードを提供したら世界中の人が遊んで史上最大のヒットになるかもしれない。その余波で過去のアサシンクリードも遊ばれたらユービーアイソフトは莫大な収入を得るかもしれないのだ。

この手の話でつきものなのが「こういう事もできるだろう」「こういう風になるだろう」って言う将来の話を「これ以外禁止になる」ってとらえることだ。
さっきのコントローラーや小さい画面の様に。

別にどうしても有料販売したいなら、そうすれば良い。
その時、買う顧客と販路があるなら成立するだろうし誰も邪魔はしない。

10年以上前にコンピューターやネットを使った音楽制作や遠隔演奏の仕事に携わる友人にコンピューティング全般に対して広い話でクラウドの話をしたら「そんなことになるわけがない」と否定されたんだよね。
何故かと尋ねたら「音楽は遅延が大きな問題になるクラウドなんか使い物にならない」と。

その時、僕は「何言ってるんだ、使えばいいじゃないかスタンドアローンの非クラウドコンピュータを、別に警察が突入してきてクラウドコンピュータ以外を使ったな!って逮捕されるわけじゃないんだ。あくまで、将来こういう事ができるようになるという話だ。飛行機が出来たからと言って船が禁止になるわけじゃない。」と言ったら唖然としつつも納得してたんだよね。

その後クラウドサービスが世の中に登場したかどうかは、ご存知の通りだ。

※コメント欄に関連するご意見を頂いたので追記
MODと通信回線に関してコメントをもらったんだけど、これも同じ問題だ。
こういうのを予測して上記の文を書いたんだけど、旧来の固定概念と言う物は思った以上に厄介らしい。

MODも通信回線も別に問題じゃない。
別に回線を変えたり従来通りダウンロード版を買えばいい。
さっきの『自慢のゲーミングPCで楽しむのは自由だ』って話もこれだ。

「ゲーミングPCやグラボを買い換えなくても良いステイディア」が出たからと言って「ゲーミングPCやグラボを買い換えちゃいけないステイディア」ではないんだ。

僕は「ステイディアとはこういうものだ」という見解を書いたのであって「ステイディア以外は使っちゃいけない未来が来る」とは言ってない。
ステイディアが出たからと言ってステイディア以外が禁止になるわけじゃない。

これが船と飛行機の話だ。
「飛行機のほうが値段が高い!」とか「落ちたら危ない!」と言うのなら今まで通り船に乗ればいいだけだ。
洗濯機を持っててもお風呂場やベランダで洗濯板で手で洗濯するのは自由だ。
MODを好きなだけ楽しめば良い。クラウドゲーミングだってMODに対応するかもしれない。レイヤーの概念だ。サンドボックスとかね。ベセスダなら、きっと対応するだろう。しないならダウンロード版を買えば良い。

そして通信品質の話だが、世の中がステイディアの様なクラウドサービスが当たり前になって、みんながステイディアばかりを使ってSteamやEpicStore等を誰も使わなくなって、サービス終了してパッケージはもちろんダウンロード版が買いたくても買えなくなってる”もしかしたらそうなるかもしれない遠い未来”なら通信回線も大きく変わっていることだろう。

その頃は、もう5Gどころか10年後に登場してるかもしれない最後の電波『テラヘルツ波』の時代ではないだろうか。6Gだ心配する意味がない。
※電波の周波数をこれ以上高くすると光になってしまう

昨今のマンションの共有回線が酷いのはよくある話だし、不満なら自前でひくなり引っ越せば良い。Googleが負担する理由はない。

そもそもモバイルネットワークが充実して行けばマンションの共有回線に不満がある人は使わなくなって、回線空くんじゃない?

それに今はマンション用の共有回線の終端装置も進歩していて1Gbpsや10Gbpsを分配したり、トラフィックに公平性を持たせようという考えが最近の主流だ。

今後普及する5GやWi-Fi axも、ただ単に「何Gbpsに高速化します」みたいなものじゃなくて、より繋がりやすく、混雑に強く、公平性が高く、同時接続性が向上し、という事を考えて規格に盛り込んでる。

コメントしてくれた人が心配していたような使いすぎたら通信規制されるのではなく、今後はできるだけ、みんなが公平に柔軟に帯域調整される仕組みに変わっていく。

今の「何GB以上使ったら速度制限128Kbpsです」とか「月に何百GBも使ったらプロバイダから警告が来た」みたいな仕組みじゃなくて、今後は「空いてる時は何百メガの回線速度で使えるけど、混んできたら1人最大75Mね」みたいな。

ならば自分だけ古いマンションの遅い回線に取り残されてステイディアの利用を強要されるって、起こり得ないのではないだろうか?

それをやるのってステイディアとかクラウドサービスに文句を言うために意図的に遅い回線で接続して「ほらみろ、やっぱり使い物にならない」っていう、ひねくれ者だけでは?
※コメントした人のことではないが

ちなみに僕は一昨年引っ越して1Gbpsの光回線を契約したら混雑時でも、およそ600Mbpsは出ている。上りも下りもだ。pingも7msとかだ。オンラインゲーマーからすれば羨ましい数字じゃないだろうか?それで月3,800円くらいだし、キャッシュバックで3万円の現金振り込まれた。とても経済的だと思う。

現状で不満はないが、10Gbpsも現実的になってきているから、機会があったら乗り換えるかもしれない。そしたら個人宅のインターネットがSATA3(6Gbps)のSSDよりスループットの速い回線になる。クラウドサービスの捉え方が変わるだろう。

例えばクラウドストレージのランダムアクセス性や応答性も優れていたら、クラウドにゲームをインストールしてローカルで実行するなんて形のハイブリッドなクラウドゲーミングもアリかもしれない。
空き容量に悩んだりハードディスク破損の心配から開放される。
これなら、もちろんMODもOKだ。
ローカルのPC内でハイパフォーマンスなPCIExpress接続のゲーミングSSDを大容量な仮想メモリにすれば、なかなか快適だろう。

そして引っ越す前に使っていたのは10年くらい前に契約した物だろうか?光回線だけど古い建物だったから部屋まではVDSLで下りは50Mbps程度だったような、ともかく上りが遅くて8Mbpsくらいだったからオンラインゲームしながら生放送する時は不便だった。

しかし最近はVDSLでも1Gbpsのモデムが有るので古い集合住宅やホテルや病院でも高速回線を導入しやすくなっているそうだ。

その前のADSLやらISDNやらFAXモデムを思い出すとインターネットは劇的に改善を続けている。この20年で実効1万倍くらいか、凄い進歩だ。

そしてこれから通信は多義に渡っていく。
近い将来身近になるのはIOT向けに1Mbpsだけど何キロも届くWi-Fiとか、有効範囲は数メートルだけど100Gbpsの高速な無線とか、一般的なLANケーブルで25Gbpsの通信が可能な通信規格とかだ。

これを聞いて「いや、回線が速くなったら、その分使っちゃうから結局混雑するんじゃないの?」って思った人も多いだろう。

実は、そんな事ないんだ。

ステイディアに必要な通信速度は4Kでも35Mbps程度 ハイビジョンなら10Mbps程度だ。

今の日本の固定回線の平均通信速度は100Mbpsくらいだし モバイルも20Mbpsくらい。
既に現実的な数字だし、年々向上してる。

「5Gの実行速度は300Mbpsくらいになるだろう」と言われているしね。
※遅延1msecで実測300Mbpsの5Gならホームルーターも、より使いみちが増えるだろう。オンラインゲームもクラウドゲーミングも全然出来る。

例えば昔の無線では音声を伝送するのも難しかったんだけど、今はスマホで動画視聴が当たり前になった。
今は音声通話の通信帯域幅なんか気にしてる人なんて、ほとんど居ないだろう?
オンラインゲームして動画配信しながら当然のようにディスコードやskypeを繋げるよね。

DVDはスタンダード解像度(ハイビジョンじゃない)で6Mbpsくらいの映像なんだけどフルハイビジョン対応のツイキャスの超高画質配信も6Mbpsだ。

なんで向上したかって言うと20年以上前の規格のDVDと違って、今の映像圧縮規格も、それを利用するコンピューターも優れているからだ。

だから次の主流になる映像圧縮規格なら4Kでも6Mbpsとかになってくるかもしれない。
その頃にはモバイルでも300Mbpsとか当たり前になってたら、みんなが4KでNetflixみてても全然問題にならない。なんなら1人のスマホで20人にテザリングして見ても大丈夫だ。

4K映像の視聴が、今のLINE通話とかTwitter開く程度の感覚になっていく。

その時代になった時に「全員が120fpsで8Kで2画面のVRじゃないと映像見なくなってるから結局帯域は足りない」ってことにはならないでしょう?

そういうサービスも出てるだろうけど、先んじて利用する人は、ちゃんとした装置や回線を用意するし、多くの人は普通に使ってて4Kで60fpsの映像が安定してレスポンス良く見れてたら満足でしょうし、装置が壊れるまで買い換えない人も多いでしょう。

そもそも4Kスマホが主流になっても横解像度は約2Kだから縦画面で映像見る時の映像ストリームは2K(1080P)で十分だしね。

基本的に技術の進歩で映像コンテンツは視聴しやすくなる
・同一品質の映像に対して必要な情報量は減る(同じ通信量で高画質化する)
・通信速度は高速化する

だからステイディアのトラフィックを利用者が心配する必要はあまりない。
来年以降、日本でサービスインする頃には通信事情も更に良くなってるはずだし、契約前に「ステイディアを利用できるかテストするページ」とか出来るだろう。

「世界中の誰もがサービスイン初日から4Kで完璧に安定して快適に楽しめるわけではない」っという事なら答えはイエスだが、そんな意地悪なこと考えても意味がない。

普段からNetflixやYouTubeを自宅のPCで楽しんでる環境なら、ステイディアを1080Pの20Mbps程度で利用出来るだろうし、そんな人は既に多いし今後も増え続けるだろう。
それでも不安定なら720Pの10Mbpsだって選べるんだ。

「でもステイディアも進化して将来8Kの120fpsに対応したら?」って問うなら、その答えは「別に4Kで遊べば良い」だ。
「8Kの120fps対応」は別に「8Kの120fpsじゃないと絶対に利用しちゃ駄目」って意味じゃない。
Netflixだって4Kに対応してるがDVD程度のスタンダード画質も有る。

それでも「8Kの120fps対応してるのに、それ以下じゃ意味がない!」ってこだわるなら回線もこだわれば良い。その費用や難易度も下がり続けるのだから。

それなのに調べもしないでSoftBankAIRとかWiMAXとか契約しちゃうやつは知らん。


さて、話を戻そう。
ゲーム利用者が10億人増えて無料でも提供出来る時代になったら、だったね。

そんな風になったら「全世界待望の大作」「初回限定予約特典」「創造が未完成な世界」そんな売り逃げキャンペーンが通用しなくなって本当に面白いタイトルが世の中に溢れて、売り逃げ前提の誇大広告的なタイトルは淘汰されるだろう。※これもやっちゃダメになるわけじゃないからね。傾向の話ね。

面白いゲームにはドンドン利益が入って、利用者が増えるから色んなゲームが受け入れられる様になる。

今は無料で超ヒットしてるフォートナイトが同時接続数800万人とかだけどゲーム人口が10億人増えたら桁が変わってくるだろう。
今まで3000人しか遊ばれなかったゲームが3万人になったら話が変わってくる。
無名のクリエイターでも、ちゃんと面白いゲームを作ったらビジネスになる。アップデートも追加コンテンツも制作しやすくなる。

そして制作体制も変わる。
大企業じゃないとゲームが作れない時代じゃなくなってくる。
既に3人で作ったとか、1人で作ったなんてインディーズゲームも有るけど、これからはもっとそれが加速するだろう。

販路もそうだけど、制作ツールもどんどん改善される。
今は人工知能がデバッグを手伝ってくれたりプログラミングが全く出来なくてもタイルを並べたりするだけでゲームが作れるソフトなんてのも有る※実は結構前からある。
AIが人の顔とかイラストを作成してくれるとかね。

それらが既に本格的になってきていて、これからもっと進化する。

10年後はAIスピーカーに「こういうバトルシステムにしたいんだけど」「こういうキャラクター作れる?」って話しかけたら「カシコマリマシタ」って作ってくれるかもしれない。
なんなら「映画のエイリアンみたいな感じで」とか言えばストーリーとかセリフも自動作成。ゲームクリエイターは「こうじゃない、こういう感じだ」「そう!こういう感じ!素晴らしいOK」って指示を出したり判断する監督みたいな役回りになるだろう。

そのうち言われなくても過去の判断から勝手に制作してくれる範囲も広がる。

そしたら技術は持ってないけどアイディアは有る人達がどんどんゲームを作れる。

今読んでて「それじゃあただのパクリだ」「人任せならぬAIまかせだ」って思ったかな?
でも、パクリだったら誰も遊ばないから良いんだよ。収益は0だ。
なんならモロパクリはGoogleポリシー違反で警告と収益化停止だ

エイリアンやファイナルファンタジーがモチーフでも、最終的に支持するプレイヤーが居て人気が出てから儲かるのだから。

ゴッホが好きで、若い頃からゴッホの絵を何千枚も模写して学んだ画家が描いた絵はオリジナルでしょ?それが売れて生活できても良いよね?
上にトレース用紙を重ねて写したものを売ったとか、ゴッホと偽って売ったなら駄目だと思うけどね。

例えばストリートファイター好きな人がコンピューターとAIスピーカーに向き合って3年掛けて調整して作った新作格闘ゲームがとても面白くて、たくさんの人に遊ばれた結果1億円稼いでも良くない?

それがストリートファイターのモロパクリだったら、みんなオリジナルのストリートファイターやるから良いんだよ。

「そんなことになるかなあ?」って懐疑的な人はYouTuberを想像して欲しい。

昔はテレビ番組の制作会社や映画会社に入らないと動画とか作れなかった。

それが今はハイビジョンや4Kで動画が取れるスマホを、みんなが持ってるし、無料の動画編集ソフトもあるし、パソコンなんか中古で2万くらいで買える。テロップも合成も3DCGも出来る。珍しい機材も通販で買える。人工知能が半分自動で編集してくれる動画編集ソフトも既にある。スマホの編集アプリだって有る。

TwitterやYouTubeとかインスタで、誰でもやる気次第で本格的な動画を公開できる。
今は誰でも動画クリエイターだ

そもそも今だってフリーゲームの公開サイトとかRPGツクールとかが有る。

ゲーム制作会社に入らなくても制作ツールを習得しなくても400人で4年間かけなくてもゴッド・オブ・ウォーとかレッド・デッド・リデンプション2みたいなクオリティのゲームが個人で作れるかもしれない。

なんなら万人受けなんか狙う必要もなくなって、そんな映画みたいなゲームよりもアイディア勝負の斬新なタイトルが続々と産まれるだろう。

GoogleステイディアとAIが世の中を変えて、会社とか作らなくても個人が収益化しやすくなって、欧米や東アジア以外のゲームクリエイターが激増したら近い将来ゲームの常識そのものが変わるだろう。

今は、お通夜ムードのステイディアだが、将来はYouTubeに匹敵するか、それ以上のサービスになるかもしれない。

※現在ステイディアに個人クリエイターの支援策や収益化の発表はありません。筆者の予想と展望です



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2 件のコメント:

  1. スカイリム等をMOD満載で遊んでるクチとしてはストリーミングはMOD使えないってのが残念ですね
    それにマンション住まいとしてじゃ通信速度はともかく通信量が怖いですわ
    1人で大量のデータ通信してるとすぐ帯域制限されそう ただでさえスマホで動画みたりする層が増えて
    トラフィックはキツキツですからね
    グーグルが日本の通信環境のインフラ整備にも金だしてくれるといいんですが

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    1. 教えてハッシーさん2019年6月8日 18:22

      まず、今のMODが禁止されるわけじゃないって事と、そういう需要や要望があるならMODも大歓迎!ってクラウドだって別に出来ますよ。チートや違法コピーと作品をより楽しむ目的のMODは違います。
      ただ、アダルトとかはGoogleポリシーにそぐわないので禁止されるかセパレートされるでしょうね。Google管轄じゃなくてパブリッシャーが責任を持つから無料広告モデルは出来ないなど。
      それに別にエピックストアとかSteamで売れば良いんです。ベセスダも自社タイトルにそう言った魅力があるのはよく知ってるから力を入れることでしょう。クラウドにもMODを制作するために仕様を公開するとか。何よりそう言う意見をアウトプットする事が大事です。むしろクラウド時代に適したクラウドを活用した、今よりもっと凄くて楽しいMODソリューションを、あなたがGoogleやベセスダに提案してみては?
      通信制限に関してはプロバイダ変えてください。

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